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クオーツ式時計は偉い! 

「外観は立派なのに中身はおもちゃみたいですね。」修理依頼のクオーツ時計の内部をお見せするとそう言ってがっかりされるお客様がいらっしゃいます。確かに機械式の時計に比べて、簡素な回路や電池に包まれたクオーツ時計は味気なく見応えがありませんが、機械式時計をはるかに凌ぐ精度(機械式日差10~20秒に対し月差15秒程度)を持ったこの時計は人類の英知が詰まった素晴らしい時計です。今回はクオーツ時計の歴史を少し紹介したいと思います。
出発点になったのは、1927年カナダで発明された水晶時計です。水晶を振動させ電子回路で制御する、この時計は時計の精度を飛躍的に高めた画期的なものでしたが、電子回路を真空管に頼らなければならなかったため部屋ほどの大きさのある時計でした。
電池が時計の動力源として登場し、トランジスタが発明され真空管にとってかわると電子回路は小さくなり時計に組み込めるまでに小型化しました。セイコーが東京オリンピックでタイムを測るために開発した時計は持ち運びできる水晶時計(重さ3キロ)でした。
さらにIC(集積回路)が発明され、トランジスタ数千個分の電子回路が数ミリ角の基板に組み込まれるようになると、セイコーはクオーツ時計の一層の小型化に取り組み、1969年12月世界ではじめてクオーツ腕時計が商品化されました。こうして初めにつくられた時には部屋ほどもあったクオーツ時計はついに腕に乗るものになりました。また、大量生産により、クオーツ時計は高精度を誇るにもかかわらず機械式時計より安価を実現しました。誤差0への追求と大衆への普及という方向へ進んできた時計の歴史はクオーツ時計の開発によってはじめて満足できる精度をもたらし誰もがそれを手軽に持つ時代を作り出したのです!

日本の時計の歴史はセイコーの歴史と言っても過言ではありません。東京の東向島にセイコー時計資料館という時計の博物館があります。セイコーの標本の展示と、日本および海外の時や時計に関する各種の資料を収集、整理、保存しています。訪問には予約が要りますが、時計に関心のある方は是非訪れてほしい場所なのでよろしければ皆さん足を運んでみてください。

次回は、では機械式時計とクオーツ式時計の機構はどう違うのかご紹介したいと思います。
ではでは。

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珍品 

東海時計サービスにオーバーホール依頼の時計があった、あまりお目にかかることの少ない時計、マリンクロノメーターを紹介したいと思います。
この時計は航海用に作られ、例え船が揺れても中の時計は常に水平が保たれる機構を備えたケースに入っています。脱進機の主要部分には通常はルビーであるのに対し硬度のより高いダイヤモンドが使われています。現在ではこうした機械式のマリンクロノメーターが実際の航海でつかわれることはありませんが、鉄と黄銅を組み合わせた温度補正型のテンプと、接触部分にほとんど摩擦が生じない脱進機を備えたこの時計はクォ-ツ時計にも劣らない精度を誇ります。

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歴史

この時計の起源は18世紀、ジョン・ハリソンによって発明されました。当時のイギリスは、軍事と商業で世界の海洋を征していましたが、大海原で経度の確認が不可能だった為、乗組員たちが船の位置を正確に把握することができないという弱点がありました。
ジョン・ハリソンは、正確な時間を知ることによって船の現在位置の経度を読み取ることができることを発見し、当時作られていたいかなる時計よりもはるかに高精度な時計の製造に取り組みました。そして何回にもわたる試行や評価の変遷を経て、数ヶ月間に2分以上の狂いを生じない時計を作ることに成功しました。この時計はマリンクロノメーターと呼ばれその後大洋航海の必需品になりました。

こういった時計の修理依頼は珍しいですが、時計の歴史に大きく貢献したこのような時計を目にするのも、実際に大事に使っておられるお客様とお話しするのも、とてもうれしいです。


時計を構成する部品達 



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キンキラ?ロレックス 

時計に興味のない方でも「ロレックス」の名前を知らない方は少ないと思います。
私がまだ、時計に何の関心もなかったころ、ロレックスとは派手好きの人が身につけているダイヤの一杯ついたキンキラの時計のイメージでした。ところが、実際、ロレックスに関心を向けてみると、もちろん華美なデザインのものもありますが、中にはシックでさりげなく存在をアピールしている時計もあるのです。年配のお客様の袖からちらりとそんな時計が覗いた時は、なんてセンスのいい人なんだろう!!と、ちょっと色気を感じてしまいます。

今日は更に、外装だけではなく、中身の機械部分の魅力に触れたいと思います。
3135

写真は東海時計サービス社に持ち込まれるロレックスの中でも多いムーブメントcal.3135の入った時計です。美しいですね!
機械式の時計をお持ちのお客様でも時計の内部は見たことがない、という方がおられますが、こうして内部を見てみると、自分の所持する時計にますます愛着が沸くのではないでしょうか。
見た目の美しさに違わず、このムーブメントは精巧に作られており、定期的にオーバーホールされているものであれば、オーバーホールの際あまり調整も必要がないほど快調です。
自動巻きの巻き上げ効率の高さ、日差+3~5秒を保てる精度、カレンダーのジャストチェンジなど、素晴らしい要素の詰まったムーブメントです。定期的にメンテナンスをし大切に使っていただければ一生を共にできる価値のある時計ですので是非長く御愛用いただきたいと思います。
「キンキラロレックス」というタイトルでお贈りした今回の記事ですが、只今をもちまして、「シックで堅気なロレックス」に改めさせていただきたいと思います。ではでは(^-^)ゞ



 

体内時計の合わせ方 

体内時計をご存じですか?
私達は一日を24時間として生活していますが、人間は光や騒音の届かないところでは、約25時間周期で規則正しく睡眠と覚醒を繰り返すという脳の性質があるそうです。これが体内時計です。つまりこれをそのままにしておくと私達の生活のリズムはどんどんずれ、やがては一日の昼夜が逆転してしまう!ということもあるわけです。
夏休みも近づき、生活が不規則になりがちな時期です。今日は体内時計の合わせ方をご紹介したいと思います。

体内時計を合わせるには朝太陽の光を浴びることが重要です。なぜならこの時計の仕組みは次のようなものだからです。
1.目から入る太陽の強い光を感知すると、朝を認識し体内の温度を上昇させ体を日中の活動に適 した状態にする。
2.そして朝を認識してから14から16時間経つと脳に信号を出し時計ホルモンとも呼ばれるメラトニ ンを分泌させ、このホルモンにより徐々に眠気を感じて1、2時間で睡眠に入る。
3.さらに体内時計が朝を認識してから21から22時間経過すると体温が上昇して朝目覚める準備が始まる。

また、メラトニンは朝太陽の光を浴びると日中は全く作られなくなります。つまり、目覚まし時計で目覚めた状態では眠けが残りますが、そこで朝太陽の光を浴びるとリセットされ体内時計が合い、新たな一日が始まるというわけです。手巻き式の時計のように手は掛かりますが、毎日きちんと体内時計を合わせて充実した一日を過ごしたいですね(^-^)

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