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珍品 

東海時計サービスにオーバーホール依頼の時計があった、あまりお目にかかることの少ない時計、マリンクロノメーターを紹介したいと思います。
この時計は航海用に作られ、例え船が揺れても中の時計は常に水平が保たれる機構を備えたケースに入っています。脱進機の主要部分には通常はルビーであるのに対し硬度のより高いダイヤモンドが使われています。現在ではこうした機械式のマリンクロノメーターが実際の航海でつかわれることはありませんが、鉄と黄銅を組み合わせた温度補正型のテンプと、接触部分にほとんど摩擦が生じない脱進機を備えたこの時計はクォ-ツ時計にも劣らない精度を誇ります。

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歴史

この時計の起源は18世紀、ジョン・ハリソンによって発明されました。当時のイギリスは、軍事と商業で世界の海洋を征していましたが、大海原で経度の確認が不可能だった為、乗組員たちが船の位置を正確に把握することができないという弱点がありました。
ジョン・ハリソンは、正確な時間を知ることによって船の現在位置の経度を読み取ることができることを発見し、当時作られていたいかなる時計よりもはるかに高精度な時計の製造に取り組みました。そして何回にもわたる試行や評価の変遷を経て、数ヶ月間に2分以上の狂いを生じない時計を作ることに成功しました。この時計はマリンクロノメーターと呼ばれその後大洋航海の必需品になりました。

こういった時計の修理依頼は珍しいですが、時計の歴史に大きく貢献したこのような時計を目にするのも、実際に大事に使っておられるお客様とお話しするのも、とてもうれしいです。


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